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アニメーション「よみがえる空」製作の動機は?作品のテーマは…?
本作にかける熱い意気込みを杉山潔プロデューサー(バンダイビジュアル)に語っていただきました。

 
杉山 潔 (すぎやま きよし)

AIR BASE SERIES、FLEET POWER SERIESなどの自衛隊シリーズを手掛けるバンダイビジュアルのプロデューサー。担当したアニメの代表作は「戦闘妖精雪風」「青の6号」「ストラトス・フォー」「タイドライン・ブルー」など。飛行機や潜水艦がリアルに描写される作品を多く手掛ける。
 
戦闘部隊の中の、人を救うための集団

戦闘部隊の中の、人を救うための集団もともと私は子供のころから飛行機が大好きだったことから、映像関係の会社に就職してから、プロデューサーとして航空自衛隊の航空機を紹介するビデオシリーズを手がけるようになりました。

当初はやはり人気がある戦闘機部隊を中心に取材を進めていったのですが、各地の航空自衛隊の基地を取材していくうち、同じ基地にある救難隊についても撮影、取材することになったのです。その時はただ「飛ぶものは全部収録しよう」と考えていただけで、救難隊には特に興味もなかったんですが、救難隊の方々の話を聞いたり、実際に出動した時の記録映像を見せてもらっているうちに、だんだん救難の方に惹かれていきました。

まず、航空自衛隊という戦闘集団の中において、人を生かすためだけに働いている人たちがいるという組織的矛盾の面白さですね。そして彼らは、災害派遣で出動して2000人以上の民間人を救っているという事実がある。しかもその多くは、警察や消防、海上保安庁といった他の救難組織が手を出せないような危険な状況下で出動しているんです。

隊員は、すごく厳しい訓練をしているいかつい連中なんですが、どうしてそんな危険な職種を選んだのかと聞くと「自衛隊の中で、人を救う手応えがある仕事は救難だけ」「助けた人からお礼の手紙が来るのが嬉しいから。それだけで十分」というピュアな人たちなんですよ。そういう考え方などに触れていくうちに、私はすっかり救難隊に惚れてしまったんです。



リアルな彼らの姿に惹き込まれていった

リアルな彼らの姿に惹き込まれていったそんな救難隊を多くの人に紹介したいと思って、ドキュメントビデオを一本作ったんです。確かに、これを見た人は「感動した」と言ってくれたんですが、軍事もののビデオシリーズというのは、そもそも最初から軍事に興味のある人に向けて作られたものなので、できれば軍事のことを知らない人にも救難隊のことを伝えられないかと考えたんですね。それには、アニメや小説、漫画といったエンターテインメントの世界にこのテーマを持っていく必要があると思ったんです。

アニメですと、生身の俳優には危険なため演じさせることができないような状況も作ることができますし、実写ドラマでCGなどを使って合成するよりも技術面や予算面などで制約が少ないですから、アニメの方が向いているかもしれないと考えて、可能性を探っていました。

するとこの企画にJ.C.STAFFの松倉プロデューサーが興味をもって下さって、高山文彦さんにシリーズ構成と脚本を、桜美かつしさんに監督をやっていただけることになったんです。でも、お二方ともこのテーマについて、最初は多分ピンときていなかったのではないかと思います。

お二方には、私が救難隊の話を熱を込めてお話ししたんですが、アニメーションの題材としてはハードルが高いということを感じられたようです。ロボットも宇宙船も出てきませんし派手な戦闘シーンもない、ある意味非常に地味な題材ですし、どこにカタルシスを置くべきか難しいですから。

ですがお二方とも、事前に文献や資料を集められているうちにだんだん救難隊に興味をもっていただいたようで、小松救難隊に2回ほど取材に行っていただいた時には非常に熱心に取材されていました。そうするうちに彼らのリアルな姿に惹き込まれていったようです。その結果、まるで映画のような素晴らしい脚本が出来上がりました。


自衛隊と救難隊のことを知ってほしかった

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