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  航空救難団とは?

第3回 航空救難団の編成

ここでは、航空救難団の編成について解説しよう。
まず、自衛隊には陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊があるのはご存じだろう。航空救難団は、航空自衛隊(空自)に所属する組織である。


図1 航空自衛隊の組織
図1 航空自衛隊の組織


さらに細かく分類すると、航空自衛隊は戦闘機部隊などの実戦部隊が所属する“航空総隊”、輸送任務などを担当する“航空支援集団”、訓練を担当する“航空教育集団”、新型機や新技術の開発・試験を担当する“航空開発実験集団”、そして“補給本部”やその他の組織に分かれる(図1)。


図2 航空支援集団の組織
図2 航空支援集団の組織


“航空救難団”は、航空支援集団の中に所属する(図2)。航空救難団司令部は埼玉県の入間基地にあり、“救難隊”が全国8基地(千歳、松島、百里、浜松、小松、芦屋、新田原、那覇)と分屯基地2カ所(新潟、秋田)に配備。また4基地(入間、三沢、春日、那覇)に“ヘリコプター空輸隊”が配備されている(図3)。救難隊と別になっているヘリコプター空輸隊は大型輸送ヘリCH-47Jを装備し、救援物資の輸送や大規模な避難民の移送に使用される。
そして、『よみがえる空』の舞台となるのは、救難隊のある全国8基地のひとつ・石川県小松基地の小松救難隊である。


図3 航空救難団の組織
図3 航空救難団の組織


救難隊は、各基地の救難隊長の下に、事故対策などの安全処理を請け負う“安全班”、部隊運営などの総務を行なう“統括班”、救難機などの整備を行なう“整備小隊”、そして主役の“飛行班”が存在する(図4)。


図4 救難隊の組織
図4 救難隊の組織


救難隊飛行班は、固定翼機(飛行機)と回転翼機(ヘリコプター)の2種類の機体を運用している。まず高速の固定翼機で被災地の情報収集や要救助者の捜索を迅速に行ない、そのあと回転翼機で実際の救出活動を行なうというのが基本的なパターンだ。固定翼機は、以前はプロペラ機のMU-2Sを使用していたが旧式化したため、現在は新機種でジェット機のU-125Aにその座を譲りつつある。回転翼機も、旧式のKV-107IIAから新型のUH-60Jにほぼ機種変更を終えている。

そして『よみがえる空』の主役とも言えるUH-60Jヘリコプターだが、これはアメリカ軍において“ブラックホーク”の通称で知られる最新ヘリUH-60を、日本が独自の改造を加えてライセンス生産(製造元の企業に許可料を払って、別の会社で生産すること)しているものだ。

UH-60Jは、通常の救難任務での出動の場合は、操縦士(パイロット)、副操縦士(コパイロット)、機上整備員(フライトエンジニア)、救難員(メディック)が搭乗する(救難員は通常2名)。このクルーが協力して、救難任務を行なっていくのである。



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資料協力:「コンバットマガジン」編集部
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