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第5回 フライト・エンジニア

第5回 フライト・エンジニア今回は、フライト・エンジニア(Flight Engineer…FE)について説明する。 フライト・エンジニアとは機上整備員のことで、UH-60Jでは操縦席と副操縦席の間、やや後方にフライト・エンジニアの席がある。

フライト・エンジニアの仕事は操縦士と副操縦士の補佐であり、各種計器を確認して燃料残量などをチェックし、機体にトラブルなどがあればパイロットへ報告する。さらに空中捜索(見張り)、救難員(メディック)の補佐、レスキュー・ホイスト(巻き上げロープ)の操作などさまざまな仕事をこなす。一言で言うと、機上の何でも屋といったところだ。

だがその任務は決しておろそかにできないもので、最も重要なのが燃料計算、つまり「燃料切れになるまで、あと何分飛行できるか」「航続距離(搭載している燃料で飛行できる距離)はどれだけか」を計算することである。 ヘリの燃料というものは、「あと燃料が○ガロンあるので○分飛べる」などという簡単なものではない。まず、機体の重量によって飛行できる距離は変わる。救難ヘリというのは途中で要救助者を拾って機体重量が変わるから、そのつど重量を計算しないとならない。

またヘリが飛ぶ高度(気圧)によってエンジンの出力(燃焼効率)が変わるから、高度によっても航続距離は左右される。さらに風向きと風速にも影響される。 航続距離は、当然ながら遭難者の捜索可能時間に直結するため、これによって遭難者の生死を分けかねない。それにもちろん燃料不足となるとヘリが不時着する羽目になってしまう。そのため非常に重要なのだ。

そんなフライト・エンジニアになるためには、自衛隊に入隊したあと地上のヘリコプター整備員として約5年以上の経験を積み、UH-60Jに関する知識と整備の腕を磨かなくてはならない。フライト・エンジニア希望者はそこから筆記・面接試験を受け、合格したら小牧基地の救難教育隊で約3ヶ月間の教育を受ける。 それを終えると新人フライト・エンジニアとして各基地の救難隊に配属されるのだが、その時点では実際の救難任務には参加できない。配属直後はパイロットと同様に各基地で訓練を積み、OR(Operation Readiness)の資格を取らなければならないのである。


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資料協力:「コンバットマガジン」編集部
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